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55年間、栽培期間中は農薬や化学肥料を使わずに育ててきた、大幸園の自信作『縁結び』。山から湧き出る清らかな命の水、手間暇かけたポット苗、そして水捌けと風通しに優れた棚田という特別な環境が、格別の美味しさを育みます。作り手の深い想いと、自然の力が凝縮された、安心してお召し上がりいただけるお米をぜひご賞味ください。
棚田米の命となるのは、山から流れ出る清冽な「湧き水」です。一般的に平地の田んぼでは生活用水が混ざることもありますが、この棚田では、水源から直接流れ込む非常に清らかな「一番水」のみでお米を育てています。 ミネラル豊富なこの〈命の水〉が、甘みと粘りをより一層引き立てる、お米作りにとって理想的な環境を生み出しています。
稲の品質は、苗の質で決まります。一般的な田植え機で一気に植える方法ではなく、私たちは手間暇をかけた「ポット苗」を採用しています。ポット苗とは、種子と土を小さな穴に一つずつ入れ、田植え前にじっくりと成長させる手法です。これにより、根張りのしっかりした健やかな苗が育ちます。この独自の苗作りによって、農薬を使わずとも病害や乾燥に強い稲となり、毎年変わらない安定したお米の品質をお客様にお届けすることを可能にしています。
私たちが敢えて手間のかかる棚田で米作りを続けるのには理由があります。棚田は平地に比べて一枚一枚の面積が小さく、不規則な形状で、作業は大変な重労働です。しかし、その立地こそが美味しいお米の秘訣です。棚田の斜面は水捌けが非常に良く、標高による風通しの良さと相まって、稲が健全に成長するための絶好の環境を提供します。機械が入りにくい場所では、今も昔も変わらず手作業で丁寧にお米を育てています。この大自然の恵みと、作り手のたゆまぬ手間が、平地米にはない格別の美味しさを生み出します。
たくさんの手間と時間、コストをかけますが、斜面で水捌けや風通しが良いこの場所で育てるお米は、格別の味わいとなります。
55年前、世の中が効率と成長を追い求める高度経済成長期の中、私たちは大きな決断をしました。「農薬や化学肥料に頼る農業は、もうやめよう。」
虫も草も一緒に畑を育てていく仲間だと、自然の力を信じる農業へと舵を切りました。
時間をかけて私たちで発酵堆肥を作ると、土が息を吹き返し、畑に虫や鳥の命が姿を表し出しました。生命の循環の中で育まれたお米は、自分が作ったものが心からおいしいと思える、確かな喜びをもたらしてくれました。
虫や植物の種類が多い土壌は、微生物も豊かで、稲が健やかに育つための環境が整います。あの日から全てを変え、命と共に育てる農業へ。手間も時間もコストもかかりますが、この道を選んで間違っていなかったと確信しています。
家族に食べて欲しいものを、皆さまにもお届けしたい！ それが私たちの心からの願いです。
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¥7,500 （税込）
